気持ちデータの観察考察

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【訪日客インバウンド分析】外国人観光客数が最近すごく多いが、他の国に比べてどうなのか

(2018年9月時点)

日本の「年間訪日客数」の政府目標値は、2020年に4,000万人、2030年に6,000万人だそうだ。

2018年時点ではもう3,000万人越えが見えていて、2020年の4,000万人というのはこのペースでいうと現実的なラインと言えそうだ。

1、「国民の25%にあたる数」が外国人観光客って多すぎないか

このあいだ夜の銀座にジョギングシューズを買いに行ったんだけど、買い終わったあと目抜き通りを歩くと外国人だらけで驚いた。銀座に限らず最近、東京の街を歩いていると本当に外国人観光客が急に増えた。よく思い出せないけど10年前だと考えられない感じ。

ざっくり計算してみたら、おおよそ日本の人口は1億2,000万人だから、すでに3,000万人も訪日してるとなると、「国民の約25%にあたる人数」が日本に訪れていることになる。つまり「国民の4人にひとり」の割合だ。そりゃ目につくわけだ。

これって多すぎやしないか?

これだけ訪日すると、さすがにお店の数とかもこれまでの日本国民用の数だけだと足りなくなる気もする。もちろん観光客は365日日本にいるわけじゃないんだけど、“旅行中”なのだから、外食やらイベントやら観光やらで街に繰り出して散財する金額や量は日常生活中の日本国民よりも多いはずである。

 

“国民の4分の1”は多い気がするが、これってどうなんだろう。多いのか少ないのか。

日本がインバウンドの施策推進をはじめたのはまだここ数年のことだから、
それでは長年、観光立国と呼ばれているような諸外国だと、どのくらいの数の観光客を自国に受けいれているのだろう。

その割合を調べてみる。

2、まず日本への訪日数の推移を調べた

まず先に、日本における訪日外国人の数の推移をみると(グラフ添付)、2012年時点で約800万人だった訪日客がたった5年で約2,900万人と、急激に3.5倍にもなっているのがわかる。

体感的にも「急に増えた気がする」と感じるのと整合がとれる増え方だが、それにしても急速だ。ビジネスでも注目浴びるのも納得だ。

[引用:日本政府観光局HP公開資料より]
https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/visitor_trends/index.html

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3、各国別の観光客数を調べた

 では次に、各国別の「国外からの観光客数」を見る(グラフ添付)。約2,900万人の日本は12位につけている。なかなかのポジションになってきているのがわかる。2020年の訪日客目標数である4,000万人となると、6位のメキシコが約3,900万人だからベスト5に近づく規模になる。

1位はフランスで、2位はスペインと、欧州勢が並んだ。
規模感は8,000万人規模とケタ違いで、観光立国との開きがよくわかる。

欧州勢は、EU各国間での旅行移動が活発で、結構な割合が地続きで移動が比較的容易であることが影響しているよう。そう考えるとアジアなんて辺境の地だと不利だなと感じるが、10位にはタイがランキングされていてがんばっている。

アジアはアジアでもっと連携強化しながら欧米から観光を呼び込まないといけないのかもなと、この数値からは考えさせられる。

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 4、人口における観光客割合を算出した

最後に、さきほどの「国外からの観光客数」と各国人口から、「国民規模における観光客の割合」を計算してみた。

そしたら、フランスもスペインも100%超えちゃってることがわかった。

そうなんだ…。

日本は23%。たった23%で「外国人多すぎ」って感じてしまっているんだけど、フランスとかスペインはそんなどころじゃないんだな…。

日本は2017年時点でいうと、ちょうどアメリカの割合と同程度。もちろんアメリカとは人口規模も国土規模も全然違うのだが、各国のスコアに比べるとまだまだ観光客ビジネスを増加させられるポテンシャルのある割合だとはいえる。

ロールモデルとして同じアジアのタイが52%。これがひとつの見本の目安なのかもしれない。 

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 5、まとめ

「国民の25%にあたる数が外国人観光客って多すぎないか」という感覚だったが、結果は、「観光立国に比べたら、ぜんぜん多くなかった」というのが結論です。

人類とはこんなにも旅をして生きる動物なのだなとあらためて感じる。生まれた国だけでなく、たくさんの国の文化や遺産に触れ、人生を豊かにしている人々が世界中にはたくさんいるんだなということに触れたリサーチだった。